【2023年最新】フィリピンのネット環境とWIFI事情について
「フィリピンのネット環境ってどう?WIFIはどんなところで使えるの?」
海外で心配なのがネット環境ですよね。インターネットが遅いとSNSができなかったり、好きな動画が見れなかったり不便です。
ということで、今回はフィリピンのネット環境と現在のWIFI事情について詳しく解説していきます。
これからフィリピンに渡航予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
フィリピンのネット環境
フィリピンは急激な経済発展でインフラ整備も整ってきており、以前と比べるとインターネット速度もかなり安定してきています。
10年くらい前は「動画が見れない」「LINE通話は途切れる」など、ネット速度は遅く、東南アジアの中でも下位の遅さでした。
しかしながら、現在はネット環境も大幅に改善され、快適に使えるようになっています。
フィリピンと日本のインターネット速度を比較
では実際にフィリピンのインターネット速度はどのくらい改善されているのでしょうか。
SPEEDTESTの2023年のインターネット速度ランキングで見ると、モバイル通信でフィリピンが83位で日本が54位。
順位に差はありますが、フィリピンのモバイル通信のインターネット速度は下り25.84Mbpsあり、動画の閲覧も十分な速さです。現在のフィリピンのネット環境であればストレスなく使用できます。
ただし、フィリピンはインフラ整備途中ということもあり、首都マニラやセブ島では速くても、地域によってはインターネットの接続が悪かったり、速度が遅くなる可能性もあります。
フィリピン
日本
フィリピン | 日本 | |
---|---|---|
下り (モバイル) | 25.84Mbps | 41.5Mbps |
上り (モバイル) | 6.84Mbps | 7.54Mbps |
下り (ブロードバンド) | 91.62Mps | 154.47Mbps |
上り (ブロードバンド) | 92.53Mbps | 93.71Mbps |
フィリピンはSNSユーザーが多く、ネット利用率が高い
フィリピンのSNSユーザーは人口1億1,180万人に対し8,445万人が利用しており、全人口の約72.5%になり、非常に多くの人たちがインターネットを利用しています。
特にFaceBookユーザーが多く、国内の95.7%はアカウントを持っています。日本ではLINEがメインですが、フィリピン人の友達ができたら、FaceBookメッセンジャーでのやり取りがメインです。
フィリピンの街の中にあるフリーWIFIスポット
フィリピンは政府のデジタル戦略の一環として、2017年6月に「Pipol Konek」をスタートし、フィリピンの街の中あらゆる場所にフリーのWIFIスポットを設置、現在フィリピン全体で10万ヶ所以上。恐らく日本より多くの場所にWIFIスポットがあります。
ただし、フリーWIFIはセキュリティ面での不安があるので以下の2点に注意しましょう。
- https(暗号化通信・SSL接続)で始まるURLサイトを選ぶ。
例)○https://xxxx-xxx.com
✖️http://xxxx-xxx.com - 銀行取引やクレジットカード決済などは利用しない。
では、WIFIが利用できる箇所を紹介していきます。
空港
マニラ空港やセブ・マクタン空港にはWIFIが設置されています。入国後すぐにネットに接続できるのは嬉しいですよね。空港でピックアップ予定のスタッフさんとうまく会えない場合に連絡できたり、日本の家族に到着の連絡ができます。
ただし、あくまでもフリーWIFIなので接続できない可能性も考慮しておきましょう。
マニラ空港の無料WIFI接続方法(ニノイ・アキノ国際空港)
フィリピン・マニラ空港での無料WIFI接続方法です。
- スマートフォンのWIFI機能をオンにする
- WIFI名から「NAIA-FREE-WIFI」を選ぶ
- 利用規約に同意し、必要事項を入力してログイン
その他のWIFI名は現地の電話番号を持っていないと使用できません。
セブ島空港の無料WIFI接続方法(マクタン・セブ国際空港)
フィリピン・セブ島空港での無料WIFI接続方法です。
- スマートフォンのWIFI機能をオンにする
- WIFI名から「MACIA-FREE-WIFI」を選ぶ
- 利用規約に同意し、必要事項を入力してログイン
その他のWIFI名は現地の電話番号を持っていないと使用できません。
ホテル
フィリピンのある程度のホテルであれば、ホテルのラウンジやお部屋でフリーWIFIが使用できます。ホテルによっては宿泊者が多いと速度が遅くなったり、接続しづらくなったりする場合もあります。
ホテルを予約する際はレビューを確認したり、事前にホテルへメッセージしてみると良いです。
ショッピングモール
SMモールやアヤラモールなど、フィリピンの巨大ショッピングモールであればフリーWIFIがあります。ショッピングモールのサイトにアクセスし、ログインすることで使用できます。
ただし、週末や祝日など人が多い時は回線がパンクして、うまく繋がらないことが多いです。
レストラン
レストランに行くとテーブルなどにWIFIパスワードが表示されているので、パスワードを入れて簡単に接続できます。分からない場合は店員さんに聞いてみましょう。
カフェ
フィリピンはカフェで勉強や仕事をしている人が多く、コーヒーやケーキを購入すると1回のお会計ごとに3時間分のWIFIチケットやレシートに記載されたログインパスがもらえます。
ただし、週末などの利用者が多い時は、接続しづらくなる場合があるので注意してください。
地下鉄
フィリピンの首都マニラには地下鉄LRT1・LRT2・MRTがあり、フィリピン国内の電話番号を持っていると利用できます。(セブ島に地下鉄はありません。)
利用方法
- WIFI名で「SmartWifi @24x7CCPL」を探して選ぶ
- 携帯電話のSMSでPINを取得して接続
利用客が多い場合や場所によっては速度が遅かったり、接続しづらかったりする場合があります。
高速バス
バスに大きくWIFIと記載されている時があります。ただ、実際はほとんどが接続できないので、バスでのフリーWIFIは期待しない方が良いでしょう。
語学学校
ほとんどの語学学校では校内や学生寮でWIFIが使用できます。
以前と比べるとネット環境が大幅に改善され、良くなっています。ただし、地域や天候によっては速度が遅いです。また、スパルタ校だと部屋内でWIFIが使えない学校もあります。
学校のWIFI事情が気になる方は、留学前に確認しておきましょう。
フィリピンで常時ネットが必要な方はポケットWIFI
フィリピンの街中にはフリーWIFIがありますが、速度が遅かったり、突然接続できなくなることもあります。
ポケットWIFIを持っておけば、いつでも安心してインターネットを利用できます。公共のWIFIとうまく使い分けることで通信量も抑えられます。また、ポケットWIFIはパソコンなどの複数の機器に接続できるので便利です。
ポケットWIFIを使う方法は次の2つとなります。
ポケットWIFIを買う
長期滞在であればポケットWIFIを買った方が、より快適に過ごせます。
現地で約4,000円〜購入できますが、安いポケットWIFIは速度が遅くて使い物にならないこともあるので、1万5千円程度のSIMフリー のポケットWIFIがおすすめです。
SIMフリーのポケットWIFIはフィリピンの好きな通信会社を選べるので、滞在先で電波が安定しているSIMカードを選べます。SIMカードを購入したら、ポケットWIFIに差し込んで完了です。
SIMフリーのポケットWIFIは、日本に帰国してからも日本のSIMカードに差し替えて使用できます。
ポケットWIFIをレンタル
日本でのポケットWIFIレンタルサービスもありますが、料金が高いのであまりおすすめしません。仕事でWIFI必須な方は日本で準備されるのが確実です。
語学学校に留学している方は、学校でポケットWIFIをレンタルしてくれる学校もあります。短期間であればレンタルで良いでしょう。
- ポケットWIFI +SIMカード
- ポケットWIFIのみ
ポケットWIFIのみレンタルの場合は、ショッピングモールなどでSIMカードを購入してください。 購入方法が分からない時は、学校スタッフに聞くと教えてくれます。
フィリピンでのインターネット料金を安くする方法 ※条件あり
以下の条件に当てはまる人は、費用を抑えてインターネットが利用できます。
SIMフリーの携帯電話を持っている
日本で購入した携帯電話でもSIMフリーであれば、現地のSIMカードが利用できます。 SIMカードのみ購入すれば、簡単にインターネットが楽しめます。
また、テザリング機能を使ってパソコンや他の機器に接続することも可能です。
「ahamo」のSIMカードを使っている
日本のドコモが販売している「ahamo」のSIMカードは最初からグローバル対応しているので、そのまま持っていけば海外で使えます。特別な料金が別途発生することもなく、日本で契約している容量が使用できます。
2023年7月現在でこのようなプランがあるのは「ahamo」だけです。
ただし、地域によっては電波が不安定になるリスクがあります。また、通話料金は高いので注意ください。
フィリピン到着前に必ずしておくスマートフォンの設定
日本の携帯電話でWIFIを利用する場合は、フィリピン到着前に以下の3つ設定を必ずしておいてください。
- モバイル通信OFF
- データローミングをOFF
- 機内モードON
もしくは日本のSIMカードを抜いてけば上記の設定は不要です。(ahamoはそのままでOK。)
何も設定をしていないと、フィリピン到着時に自動でデータローミングが機能し、フィリピンの通信会社のインターネットに接続します。データーローミングは通信料が高いので注意が必要です。
モバイル通信OFFのやり方
モバイル通信をOFFにしておくと、WIFI接続のみで利用できます。
<iPhone>
設定→モバイル通信→モバイルデータ通信をオフ。
<Android>
設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→モバイルデータの横のボタンでオフ。
データローミングをOFFのやり方
データローミングをOFFにしておくと、自動でのデーターローミング接続がされません。
<iPhone>
設定→モバイル通信→通信オプション→データローミングをオフ。
<Android>
設定→もっと見る→モバイルネットワーク→データローミングをオフ。
機内モードONのやり方
機内モードをONにしておくと、モバイル通信ができないのでデータローミング接続もモバイル通信もできません。ただし、機内モードをOFFにすると自動接続されるので要注意です。
<iPhone>
設定→機内モードをオン。
<Android>
設定→ネットワークとインターネット→機内モードをオン。
フィリピンのネット環境・WIFI事情はかなり良くなっている!
フィリピンのネット環境は大幅に良くなっており、WIFIが使える箇所も多くなっています。
インターネットは留学中に使用することも多いので、留学生にとっては嬉しいですよね。ただし、フィリピンはインフラ整備途中ですので、どこでも安定して使える訳ではありません。
不便さを感じることもあると思いますが、ある程度の不便さも経験としてプラスに考えれば、きっとストレスなく充実した留学生活を送れるでしょう。