フィリピンでのキャッシュパスポートの使い方を解説します
「フィリピンに留学する予定だけど、お金ってどうやって持っていけばいい?」
日本から海外に現金を多く持っていくのは怖いですよね。
そこで今回は、海外に現金持ち込みがいらないキャッシュポートについて紹介します。
この記事を読めばキャッシュパスポートの特徴が分かります。実際にフィリピンでのカードの使い方まで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キャッシュパスポートとは
キャッシュパスポートとは、Mastercardが発行するプリペイドタイプのトラベルカードです。
カードにお金をチャージするだけで、海外の現地でショッピングやATMが利用できます。面倒な両替も必要ありません。
キャッシュパスポートのメリット
キャッシュパスポートのメリットは以下の通りです。
- 発行までのスピードが早い
- 年齢制限・審査がない
- スペアカードが発行される
- 9つの通貨でチャージ可能
- 24時間365日の日本語安心サポート
- 世界210以上の国や地域で使用可能
- お金の使い過ぎの心配がない
- 追加でチャージできる
発行までのスピードが早い
最短10日程度で発行できるので、出発間近でも作れます。
年齢制限・審査がない
クレジットカードの作成には年齢制限や審査がありますが、キャッシュパスポートは特別な制限や審査がないので簡単にカードを作ることができます。
スペアカードが発行される
カード発行時にスペアカードが付いているので、海外で紛失してもすぐにスペアカードで利用できます。
9つの通貨でチャージ可能
以下9カ国の通貨がチャージ可能できます。
- 日本円
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- シンガポールドル
- 香港ドル
24時間365日の日本語安心サポート
留学先での盗難や紛失した場合、電話相談が24時間365日利用できます。日本語サポートも付いているので万が一の時も安心です。
世界210以上の国や地域で利用できる
Mastercard加盟店、対応ATMであれば世界中で利用することができます。フィリピン以外の国に行く時もそのまま使えて便利です。
お金の使い過ぎの心配がない
キャッシュパスポートで使えるお金は、チャージした金額のみとなりますので、お金の使い過ぎの心配がありません。
追加でチャージできる
チャージ金額が不足したら、インターネットバンキングから簡単にチャージできます。
キャッシュパスポートのデメリット
キャッシュパスポートには以下のデメリットもあります。
- 手数料が高い
- 毎回のチャージが面倒
- 1年間使わないと管理手数料がかかる
- 払い戻しに手数料がかかる
- 国内では使用できない
- Master Card加盟店や対応ATMでないと使えない
手数料が高い
クレジットカードやデビットカードと比べるとATMの手数料が高いです。キャッシュパスポートの手数料は後述で解説しています。
毎回のチャージが面倒
現金が不足するごとにチャージが必要です。面倒な方はクレジットカードやデビットカードをおすすめします。
デビットカードについては以下のページで紹介しています。
>> フィリピン留学で便利なデビットカードとは?ATMの使い方まで解説
1年間使わないと管理手数料がかかる
1年間利用していない、または入金していない場合は、13ヶ月目より毎月100円または外貨相当額が発生します。
払い戻しに手数料がかかる
払い戻しに550円の手数料がかかります。
国内では使用できない
海外専用カードのため、日本国内では使用できません。
Master Card加盟店や対応ATMでないと使えない
VISAやアメックス、JCBなど他の加盟店では使用できません。
キャッシュパスポートと他のカードとの違い
キャッシュパスポートと国際キャッシュカード・クレジットカード、それぞれの違いについて解説します。
キャッシュパスポートと国際キャッシュカードの違い
キャッシュパスポートは銀行口座に直接繋がっていないため、盗難被害に遭っても銀行口座に被害はありません。
また、キャッシュパスポートはデビットカードとしても利用できます。国際キャッシュカードは現金を引き出すのみなので、ショッピングはできません。
キャッシュパスポート | 国際キャッシュカード |
---|---|
・ショッピング可 | ・銀行口座と紐付なし・ショッピング不可 | ・銀行口座と紐付きあり
キャッシュパスポートとクレジットカードの違い
キャッシュパスポートはチャージした分だけお金が使えます。一方でクレジットカードのキャッシングは借金となるので、予算以上のお金を使うことができます。
キャッシュパスポート | クレジットカード |
---|---|
・ショッピング可能 ・現金を引き出し可能 | ・銀行口座と紐付きなし・ショッピング可能 ・現金を引き出し可能 | ・銀行口座と紐付きあり
フィリピンのATMでキャッシュパスポートを使ってお金を引き出す手順
フィリピンのATMでキャッシュパスポートを使って現地通貨が引き出せるのは、フィリピン大手銀行の以下2社です。
- BDO
- BPI
続いてATMでお金を引き出す手順に進みます。
ATMを探す
ショッピングモールの中にあるATMです。
対応しているカードを確認
対応しているカードの種類が表示されています。Mastercardのキャッシュパスポートも利用できます。
キャッシュパスポートを入れる
青枠の「PLEASE INSERT CARD HEAR」にキャッシュパスポートを差し込みます。
フィリピンのATMはカードはゆっくり入っていくことが多く、最初は不安になります。故障ではないので慌てず待ってください。
暗証番号を入力
暗証番号を入力します。入力したら緑色のボタン「ENTER」キャンセルする場合は、「CANCEL」を押してください。
アカウントタイプを選ぶ
今回は、現金の引き出しなので「Savings(預金口座)」を選択します。
銀行によってはサービスを選ぶ画面が表示される場合があるので、その際は「Cashwithdraw(現金引き出し)」を選択しましょう。
また、クレジットカードでキャッシングする場合は「Credit(クレジット)」を選択してください。クレジットカードを使ったATMのキャッシング方法については以下のページで紹介しています。
引き出す金額を選ぶ
引き出す金額を選びます。一回引き出すごとにATM手数料が発生するので、必要な金額をまとめた方がお得です。
こちらのATMでは最高10,000ペソ(約25,000円)まで引き出すことができます。日本のATMと違い、限度額が低く設定されています。ATMによっては、限度額が4万ペソ(100,000円)だったりするところも稀にあります。
※1ペソ2.5円換算
フィリピン・ペソ | 日本円 |
---|---|
1,000ペソ | 2,500円 |
2,000ペソ | 5,000円 |
5,000ペソ | 12,500円 |
10,000ペソ | 25,000円 |
現地通貨(フィリピン・ペソ)をゲット
無事にお金が出てきました。クレジットカードの取り忘れに気をつけてください。
フィリピンでATMを利用する際の注意事項
フィリピンでATMを利用する際は以下の3つ点に注意しましょう。
- 周りに人がいないか確認する
- 古すぎるATMは使わない
- キャッシュパスポートを忘れない
周りに人がいないか確認する
ATMを使用する際は、周りに人がいないことを確認しましょう。
古すぎるATMは使わない
フィリピンには古いATMもあります。古いATMを使ってクレジットカードが詰まったら面倒です。ショッピングモールやみんなが使っているATMを利用しましょう。
キャッシュパスポートを忘れない
キャッシュパスポートの取り忘れに気をつけましょう。日本じゃないので、忘れてしまうと見つかりません。不正利用される可能性も高いので十分に気をつけましょう。
キャッシュパスポートの手数料
フィリピンでキャッシュパスポートを利用する場合、以下の手数料がかかります。
為替手数料 | 4% |
ATM手数料 | 200円 |
例)フィリピンで10,000ペソ(25,000円)をATMで引き出す場合。
為替手数料1,000円+ATM手数料200円=合計1,200円
一回の現地通貨を引き出すのに1,200円程度の手数料が発生します。
キャッシュパスポートのチャージ(入金)方法
銀行振込、またはインターネットバンキングから指定の専用口座に振り込むことで、カードにチャージされます。チャージ時に適用されるレートは、Mastercardが定めた入金日の為替レートとなります。
為替レートはキャッシュパスポートのマイアカウントにログインし「本日のレート」から確認できます。
キャッシュパスポートプラチナって?
キャッシュパスポートプラチナは、旧キャッシュパスポートの新しい名称となります。カードの機能は一緒です。これから新規でお申し込みされる方は、キャッシュカードプラチナとなります。
キャッシュパスポートの作り方
キャッシュパスポートの作り方は以下の通りです。
Mastercardのキャッシュパスポートのサイトからお申し込みする
キャッシュパスポートを作るには、Mastercardのキャッシュパスポートのサイトから申請できます。
キャッシュパスポート申請に必要な書類
キャッシュパスポートの申請に必要な書類は以下の通りです。
- マイナンバーのコピー又はマイナンバー入りの住民票
- パスポートのコピー
- 在留カードまたは特別永住証明書のコピー
- 保険証のコピー
詳しくはMastercardのキャッシュパスポートのサイトよりご確認ください。
まとめ:キャッシュパスポートは海外で便利なプリペイド式トラベルカード
キャッシュパスポートを使えば、世界中で簡単にショッピングやATMで現地通貨を引き出すことができます。
現金の持ち運びがなければ、盗難の不安も考えなくて済みますよね。
安全にお金を管理して、安心した留学生活を送ってください。